PANTA&HAL−Noisy Baby / 「つれなのふりや」のカバー曲−大工哲弘

PANTA&HAL / Noisy Baby「俺もお前も痙攣 痙攣」

(サブブログ「〜〜まであと○○日」に2010年6月16日記述したものを転載)


パンタの名前は中学時代から知っていた。
毎週月曜の夜は、友川かずきがDJをしていたNHK第一ラジオ「若いこだま」を聞いていたが、パンタも別の曜日にDJをやっていた。1度だけ聞いたことがある。
「銀座NOW」にKISSのようなコスチュームで出演したのをみたこともある(アルバム『走れ熱いなら』のコスチュームだろう)。ライヴかレコード発売の告知に出演しただけで、歌は歌わなかったと思う。
中学卒業時、渋谷ワルツでの遠藤賢司のライヴにゲスト出演したのをみた。もう1人のゲスト佐久間正英遠藤賢司の3人で「東京ワッショイ」を歌ったのが印象に残っている。パンタだけサビのイントネーションに癖があった。
パンタ&HALというバンドでアルバム『マラッカ』を出したのも音楽雑誌で読んで知っていた。
だが、中学時代の自分はロックにまったく興味がなかったので、特に聴いてみようとは思わなかった。
パンタのファンになったのは、高校1年の時に聞いたNHK-FMサウンドストリート」が原因だった。
火曜日のDJは編集者・ライターの森永博志で、日本のポップスやロックをかけていた。
時々、森永あるいはスタッフが録音した、日本のミュージシャンのライヴ音源を放送していて、パンタ&HALのライヴも2回程聴いたことがある。
1回目は、79年の秋だったが、この時聴いた「マーラーズパーラー」がファンになった直接的な原因だった。
パンタ&HALの演奏する「マーラーズ・パーラー」は、その後「マーラーズ・パーラー80」と改題され、ライヴアルバム『TKO NIGHT LIGHT』にも収録され、テレビのライヴでも演奏された(2004年に発売された『PANTA&HAL BOX』に収録されたライヴDVDに収録されている)。
自分が最初に聴いた「サウンドストリート」での演奏は、アレンジが「80」版とことなっていた。エレキギターの16分音符のストロークサウンドのメインとなっていた。曲そのものもいいが、それ以上にギターのバッキングが気に入っていたので、「マーラーズ・パーラー80」の演奏は個人的には不満の残るものでしかなかった。アルバム『PANTAX'S WORLD』に収録されているオリジナル版よりも、「サウンドストリート」で聴いたライヴ演奏の方が好きだった。ただしこれは、一番最初に聴いてインパクトが強かったから記憶が美化されている可能性もある。今、あのとき聴いた音源を聴いたら、案外がっかりするかもしれない。
2回目に聞いたライヴ放送は、幸運にもカセットテープに録音できた。正確な放送時期は覚えていないが、『1980X』発売前だったので、79年の11月頃から80年の2月頃の間だろう。
この時聴いた中で最も気に入ったのが「ノイズ・イット・ベイビー」という曲だった。
メロディよし、歌詞よし、アレンジよしの3拍子そろった曲で、特に間奏とエンディングのギターソロは絶品だった。
PANTA&HALの2ndアルバム『1980X』のことは、発売前から音楽雑誌で色々な情報を入手していたが、一番期待していたのは、あの「ノイズ・イット・ベイビー」をレコードとして聴くことだった。それだけに、アルバムに収録されていなかった時の落胆は大きかった。
『1980X』は、『マラッカ』と比べると不満の残るアルバムだったが、評価の低い原因の大部分は「ノイズ・イット・ベイビー」が収録されていなかったことにあるかもしれない。
雑誌のインタビューでパンタが、「Melting Pot」「GEARD」というライヴでの人気曲(重要曲)について語るのをみたことがあるが、「Noise It Baby」の方は語られることもなく、89年に発売されたパンタの詩集「ナイフ」にも収録されず、存在自体なかったことにされているみたい。
PANTAの未発表音源が発売されるときには、是非収録して欲しい(音源自体なくなっているかもしれないけれど)。


PANTA & HAL BOX

PANTA & HAL BOX


[補足]
パンタの関連サイトをみていたら、ここで紹介した曲は「Noisy Baby」と紹介されていた。多分、そちらが正しいと思う。
歌声は「ノイズ・イット・ベイビー」と聞こえるが、Noise it Babyだと意味がよくわからないから。 2010年7月26日追記


[さらに補足]
タイトル中の「俺もお前も痙攣、痙攣」は、「Noisy Baby」の歌詞の一部です。 2011年5月20日追記


パンタ&HAL「つれなのふりや」のカバー曲−大工哲弘

(サブブログ「〜〜まであと○○日」に2010年7月26日記述したものを転載)


もう5年以上前になるが、夜勤開けで帰宅中の車の中、FM放送からパンタ&HALの「つれなのふりや」をカバーした曲が聞こえてきた。
沖縄のミュージシャンらしいのだが、途中から聞いたためにミュージシャン名がわからず。
当時、漫画喫茶(ネットカフェ)で検索したがみつけられず。
パソコンを購入した今年の4月、あらためて検索してみたら大工哲弘という人のCDの中に「つれなのふりや」という曲があった。
確認したわけでないから、パンタ&HALの曲とは別の可能性もなくは無いが、多分この曲だろう。
お金に余裕ができたら購入する予定ではある。


~蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA~

~蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA~

マラッカ(紙ジャケット仕様)

マラッカ(紙ジャケット仕様)