遠藤賢司

(サブブログ「ミルクたっぷりの酒・音楽版」に2010年11月3日公開したものに加筆して転載)

niyago

niyago

niyago

<曲目>

1 夜汽車のブルース
2 ほんとだよ
3 ただそれだけ
4 君がほしい
5 雨あがりのビル街
  <僕は待ちすぎてとても疲れてしまった>
6 君のことすきだよ
7 猫が眠っている、NIYAGO

○感想

ベスト盤『シルバースター』に収録されている「夜汽車のブルース」「ほんとだよ」「雨あがりのビル街」の3曲が好きだし、また楽曲としての完成度も高いと思う。


満足できるかな

満足できるかな (紙ジャケット仕様)

満足できるかな (紙ジャケット仕様)

<曲目>

1 満足できるかな
2 カレーライス
3 おやすみ
4 待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
5 外は暑いのに
6 今日はとってもいい日みたい
7 寝図美よこれが太平洋だ
8 ミルク・ティー
9 早く帰ろう
10 雪見酒
11 君はまだ帰ってこない

○感想

雑誌の記事などをみる限りでは、『東京ワッショイ』より前のアルバムでは『満足できるかな』を最高傑作とする意見が多いようにみえる。
自分は『東京ワッショイ』の次に好きで評価が高いのが『KENJI』、『満足できるかな』はその次に評価しているアルバム。


『シルバースター』に収録されている「満足できるかな」「カレーライス」「待ちすぎた僕はとても疲れてしまった」の他では「寝図美よこれが太平洋だ」「早く帰ろう」「雪見酒」が気に入っている。


嘆きのウクレレ

嘆きのウクレレ (紙ジャケット仕様)

嘆きのウクレレ (紙ジャケット仕様)

<曲目>

1 ちょいとそこ行くお嬢さん
2 猫と僕と君
3 Hello Goodby
4 プンプンプン
5 嘆きのウクレレ
6 歯のないうさぎの口
7 いつの間にか雨が
8 歓喜の歌

○感想

1stアルバム同様ベスト盤『シルバースター』に収録されている「猫と僕と君」「Hello Goodby」「歓喜の歌」の3曲がいい。
特に「Hello Goodby」はハードでありながらポップであるという、遠藤賢司の2つの個性が1曲の中に集約された独特な曲になっている。


歓喜の歌

歓喜の歌

歓喜の歌

ライヴ・アルバム
このアルバムは聞いたことがない
5、6年前は都内の大手CDショップでよくみかけたが、当時は経済的に余裕がなく買うのを断念。
現在は新品は入手困難となっている。


KENJI

Kenji

Kenji

<曲目>

1 踊ろよベイビー
2 淋しい夜にはギターをひこう
3 星空のワルツ
4 嘆きのハーモニカ
5 気をつけろよベイビー
6 おはよう、こんにちわ、こんばんわ、おやすみ
7 けんちゃんの宇宙旅行
8 ふりそそぐ星
9 君のいない日
10 虹色の愛
11 またいつか会いましょう

○感想

『東京ワッショイ』の次に好きなアルバムなので好きな曲も多いしアルバムとしても充実している。
デビュー当時のフォークシンガーのイメージを大きくはみだしたポップな「踊ろよベイビー」。ブルージーな「淋しい夜にはギターをひこう」。コミカルな要素が楽しい「おはよう、こんにちわ、こんばんわ、おやすみ」。メロディが美しい「星空のワルツ」「ふりそそぐ星」。センチメンタルな「君のいない日」。前半のロマンティックなメロディラインから壮大なアレンジへと至る「虹色の愛」。キューブリックの映画『博士の異常な愛情』を連想させる「またいつか会いましょう」。好きな曲が多い。


シルバースター

『niyago』『満足できるかな』『嘆きのウクレレ』『KENJI』。4枚のスタジオ録音盤から3曲ずつ収録したベスト盤。中身が濃いです。

<曲目>

1 ほんとだよ
2 夜汽車のブルース
3 雨あがりのビル街
4 カレーライス
5 待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
6 満足できるかな
7 猫と僕と君
8 Hello Goodby
9 歓喜の歌
10 気をつけろよベイビー
11 星空のワルツ
12 踊ろよベイビー

○感想

『niyago』『満足できるかな』『嘆きのウクレレ』はCD化されたさいレンタルして聴いたので、アルバムを通して聴いたのは80年代末か90年代にはいってからだった。
『東京ワッショイ』を聴いて遠藤賢司のファンになった自分は、高校時代『KENJI』とベスト盤の『シルバースター』、それとSMSレコードから発売されたライブ盤の3枚しか旧作は聴いていなかった。
この『シルバースター』に収録されている曲はどの曲も好きだったが、それとは別に「雨あがりのビル街<僕は待ちすぎてとても疲れてしまった>」「待ちすぎた僕はとても疲れてしまった」と待ちくたびれている曲が2曲もあったので、なんでこんなに待ち疲れているのだろうと不思議に思ったものだった。


ハード・フォーク・ケンジ

ハード・フォーク・ケンジ(紙ジャケット仕様)

ハード・フォーク・ケンジ(紙ジャケット仕様)

<曲目>

1 グッド・モーニング・MR.サンシャイン
2 オー・イエー
3 アルファルファ
4 遠い汽笛
5 ラブ・フォーエヴァー
6 ムーン・ライト(月色の夜)
7 ラブ・コール
8 ゴー・ゴー・ケンジ
9 ハード・フォーク・ブギ・ウギ

○感想

中学卒業時(1979年の3月)、渋谷のライブハウス・ワルツ(遠藤賢司が経営していた店)にライブを聞きにいったが、「ハードフォーク・ブギウギ」が一番印象に残った。アルバム『東京ワッショイ』収録曲は大半がカラオケをバックにした歌だったが物足りなかった。やはりバンド演奏か弾き語りでないと...。「輪廻」と「とどかぬ想い」はピアノの生演奏だった(筈)。この時みたライブには佐久間正英とパンタがゲスト出演し、3人で歌った「東京ワッショイ」も印象に残っている。


アルバム『ハード・フォーク・ケンジ』は90年代にCD化されたさい購入。「ハード・フォーク・ブギ・ウギ」以外では「アルファルファ」「ゴー・ゴー・ケンジ」などがよかったがアルバムとしてはそれ以前の作品と比べると物足りなかった。


東京ワッショイ

東京ワッショイ

東京ワッショイ

<曲目>

1 東京退屈男
2 東京ワッショイ
3 天国への音楽
4 哀愁の東京タワー
5 続東京ワッショイ
6 不滅の男
7 ほんとだよ
8 輪廻
9 UFO
10 とどかぬ想い

○感想

個人的なベスト10にはいるだろう名盤。
インストの「東京退屈男」はメロディもアレンジも遊び心もすべてよい。
「東京ワッショイ」は歌詞も曲もアレンジもいいが、なんといっても山内テツのブンブン唸るベースが心地よい。『KENJI』収録の「気をつけろよベイビー」でのプレイが色褪せる位この曲でのプレイは素晴らしい。譜面におこしづらいベースラインは凄いとしかいいようがない。
「哀愁の東京タワー」はいち早くテクノサウンドをとりあげた楽曲だが、ピコピコ音云々を抜きにしてもポップなメロディと遊び心が素晴らしいです。
「続東京タワー」、歌詞もいいけれど楽曲の構成、アレンジが秀逸。「不滅の男」「UFO」、インスト曲の「輪廻」「とどかぬ想い」と名曲揃い。
「ほんとだよ」はこのアルバムを聴いたときには気に入っていたが、後に聴いた『niyago』収録の短いバージョンの方がよかった。


大好きなアルバムだが「東京ワッショイ」「続東京ワッショイ」は人前で聴くのはちょっと恥ずかしかった。


宇宙防衛軍

宇宙防衛軍(紙ジャケット仕様)

宇宙防衛軍(紙ジャケット仕様)

<曲目>

1 宇宙防衛軍
2 通好みロック
3 ザ・ガードマン
4 東京演歌
5 白銀の翼
6 春のめざめ
7 喜びの歌
8 哀愁の東京タワー
9 夜汽車のブルース
10 宇宙防衛軍のマーチ
11 宇宙防衛軍放送局

○感想

ハードロック曲「白銀の翼」とインスト曲「春のめざめ」が秀逸。
アルバムの出来は『東京ワッショイ』と比べるとかなり落ちる。
メロディ自体はいい曲が多いがチープな感じが今一つ好きになれなかった。
レコード発売当時すぐ購入したが、レコード屋で回りの視線に恥ずかしさを感じた高校生でした。
B面のセルフカバー曲は、『東京ワッショイ』での「ほんとだよ」のセルフカバーと比較しても雑な感じがした。
「哀愁の東京タワー」のムード歌謡アレンジは、NHK-FM「サウンドストリート」で司会の甲斐よしひろが気にいっていると言っていたような気がした。


オムライス

オムライス(紙ジャケット仕様)

オムライス(紙ジャケット仕様)

<曲目>

1 オムライス
2 ポドケインの白い花(instrumental)
3 寒い朝
4 ロミオとジュリエット
5 木洩れ日の午後(instrumental)
6 ポドケインの白い花

○感想

「オムライス」(アルバムじゃなくて曲の方ね)はメロディ自体は悪くないんだけど、『宇宙防衛軍』同様チープな演出が...などと言うと他のエンケンファンに顰蹙を買うか?
「オムライス」以外の曲は印象が薄かった。


記憶違いでなければこのアルバムが越美晴と細野晴臣を引き合わせたと思ったが...。
越美晴は細野晴臣に心酔していたが、当の遠藤賢司には素っ気なかったと遠藤賢司自身が語っていたような気がした。


おわりに

黎明期ライヴ!

黎明期ライヴ!

『遠藤賢司 黎明期ライブ』は1989年に発売されたものをもっている。



遠藤賢司バンドのライブ盤『不滅の男・遠藤賢司バンド大実況録音盤』(1991年)も持っているが、それ以降のスタジオ録音による新作アルバム(CD)は聴いていない。
どんなもんなんでしょう。

不滅の男(新装盤)

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『キング・オブ・ワッショイ 遠藤賢司特得箱』はamazonをみたら新作がまだ売ってた。これは持ってます。

遠藤賢司 特得箱 (スペシャルBOX) “キング・オブ・ワッショイ”

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遠藤賢司実況録音大全集1968-1976(DVD付)

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遠藤賢司実況録音大全第二巻 1977-1986

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実況録音大全集も欲しいが...。
といっても第一集の方は新品は入手困難みたいだが。
第二集の方は、自分が観たワルツでのライブも収録されてるのだろうか。



純音楽一代 遠藤賢司厳選名曲集 (2枚組み)

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  • アーティスト: 遠藤賢司,うらたのぶこ,岩瀬ひろし,松任谷正隆,高中正義,木田高介,細野晴臣,佐久間正英,小野崎孝輔
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 2004/04/21
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『純音楽一代』は何年も前になるがレンタルCDを借りた。