パンタ&HAL「マラッカ」「1980X」「TKO NIGHT LIGHT」

パンタ&HAL「マラッカ」


マラッカ(紙ジャケット仕様)

マラッカ(紙ジャケット仕様)


全ジャンルを含めた音楽の中で一番好きなアルバム。
歌詞、曲、アレンジ、演奏、どれをとっても申し分ない。


私的名盤選 FILE No.001 PANTA&HAL「マラッカ」

パンタ&HAL「1980X」


1980X(紙ジャケット仕様)

1980X(紙ジャケット仕様)


パンクやニューウェイヴを意識したタイトでソリッドなスピード感のあるサウンド作りを目指したが、狙いが成功したとはいえない。
HALのメンバーは、ハードロック的な重厚壮大な音作りにおいて最もその資質を発揮する。
プログレやハードロックの大物バンドが、パンク、ニューウェイヴ的なサウンド作りをしたが、メンバーの良さも活かせず、作品自体も中途半端になってしまった、といった印象。
ただし、楽曲自体は充実している。


このアルバムに対する評価はあまり高くなかったのだが、2004年に発売されたCDを聴いて評価、印象がだいぶかわった。
リミックスの効果なのか、奥行きのあるサウンド空間になっていて、レコードを聴いたときに感じたサウンドに対する不満はだいぶ解消された。
曲自体はよくできていたから、素直にいいアルバムだなと評価できる。
1990年代に初CD化されたときは、「マラッカ」のみを買っていた。
そのときのCDは聴いていないので、レコード、2004年版CDとの比較はできず。

パンタ&HAL「TKO NIGHT LIGHT」


TKO NIGHT LIGHT(紙ジャケット仕様)

TKO NIGHT LIGHT(紙ジャケット仕様)

発表済みのアルバムに収録されていた楽曲より、このアルバムで初音源化された楽曲の方が充実している。
「HALのテーマ」「螺尾」「フローライン」「TKO NIGHT LIGHT」「Baby Good Night」「タッチ・ミー」。当時は、これらの曲だけをカセットテープにダビングして聴いていた。
重厚壮大なアレンジの曲が多いので、「1980X」よりはメンバーの資質が活かされていると思う。
「マラッカ」収録曲は、スタジオ録音版との差がありすぎて興ざめ。「屋根の上の猫」「マーラーズ・パーラー」はパンタのソロアルバム版ほどの良さはなし。
このアルバムも「1980X」同様、2004年発売のCDで格段と音がよくなった。
こちらもサウンド空間に奥行きがあり、楽器の音がクリアーになり、メンバーの上手さを再認識させられた。